
今回、私がお邪魔したのは静岡県は熱海市網代にある露天風呂付客室のある旅館『竹林庵みずの』さん。
なんと竹林庵みずのさんは、大人の女性に上質な旅時間を届ける電子雑誌「旅色 TABIIRO」の2020年6月号にも掲載された旅館だったりします。
そんな人気の露天風呂付客室旅館の竹林庵みずのさんの特別室「あやめの間」に宿泊してみたので、写真・動画多めで徹底レビューしてみます。
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『竹林庵みずの』徹底レビュー

お宿の外観など
最初にアクセス上の注意点を一点だけ。
車で行く場合細くて急な坂道を上ったっ先に旅館があるので、運転に自信がない方は電車で網代駅まで行ってお宿の送迎を利用した方がよさそうです(当日でも対応可とのこと)。
さて、車を宿の駐車場に止めて少しだけ坂道を上ると上の写真のような趣のある門が見えてきます。
門を抜けると上の二枚の写真のように、風情のある日本庭園が旅館の入り口まで続いています。
庭園を抜けるといよいよ旅館の入り口がお目見え。
古民家風の作りに否が応でも期待が高まります。
館内の様子など
館内に入るとやや小さめなロビーがあります(左上画像)。
ロビーの先にはテラスがあって、晴れた日には海がきれいに見渡せます。
館内はお部屋も含めて全て畳敷きになっていて冬でも足がヒヤっとすることはないと思います。
床も扉も柱も上の画像のように、やはり古民家風にしつらえてあるのでとても落ち着ける空間を演出できていると思います。
ちなみに私が宿泊したあやめの間から館内と、大浴場・貸切露天風呂のある内庭を撮影した動画があるので、さらに雰囲気をよく知りたいという方はぜひ見てみてください。

お部屋(あやめの間)と客室露天風呂の様子
私が宿泊したのは2階角部屋の特別室『あやめの間』です。
間取りはこんな感じです。
間取りには描かれていませんがベッドルームと和室の間を完全に仕切ることが出来るふすまがあります。
ベッドルームは公式HPによれば10畳だそうです。
少し雑然としてしまっていますが、上の二枚の写真がお部屋のメインの和室です。
中央にテーブルがあって、朝夕はここでお食事をいただくことになっています。

ちょっと残念?ポイント

ベッドルームには2つベッドが備え付けてあります。
角部屋と言うこともあって大きめの窓があり、左のベッドからはちょっとだけ海を見ることができます。
ちょっと残念?ポイント

上の写真は洗面所とトイレです。
洗面所はかなり広い作りになっているので、女性であれば椅子を持ち込んで楽にメイクをすることができます。
トイレ内もかなり広く、畳敷きで清潔なマットが敷かれていてとても快適です。
和室の先には、開放感あるテラスに通じる広縁があります。
窓を全開にすれば広縁とテラスがつながってとても気持ちの良い風が吹き込みます。
広縁の右には客室露天風呂に通じる脱衣所があります。
脱衣所にはトイレ横の洗面所ほど大きくはありませんが鏡があるので、朝の支度の時に2人分かれて準備をすることができます。
そして、いよいよお待ちかねの客室露天風呂です。
アホなことに、お風呂の横の柵にカーテンを引いた状態で撮影したものしかカメラに残っていませんでした…(お風呂からの景色は後で掲載しますのでご安心を)。
やや風情を損なう感も否めませんが、柵はガラス張りになっていて眼下にはけっこう近い場所に民家もあるので人目が気になる方は体を洗う時などはカーテンを閉めた方がいいかもしれません。
浴槽は2人で入っても十分すぎるほどの大きさで、一人で入ればこの上ない開放感を味わえること間違いなしです。
温泉はやや茶褐色の濁り湯で個人的には『温泉に入ったなぁ』という実感が湧くのでかなり好印象です。
ちょっと残念?ポイント

客室露天風呂の様子が分かる写真をもう一枚(左上)と、テラスから見た景色(右上)です。
やはり、すぐ近くに民家があるのでここで全裸になるのは抵抗がある方もいるかもしれません。
左上の写真は柵のカーテンを開けた状態で撮影したものです。
右上の写真はお風呂に入った時の目線で撮影したものです。
お風呂に入ると下の民家がほとんど見えなくなって海だけ目に入るのでとても気持ちがいいです。
ちなみに、海に浮かんでいる島は伊豆七島の1つ『初島』です。
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お食事(夕食)
お食事は朝夕ともにお部屋の和室のテーブルでいただきます。
朝食の方は二日酔いのせいでボーっとしていて撮影し忘れてしまったので、夕食の写真を掲載していきます。
これは食前酒の『甘夏みかんワイン』と前菜の『季節の盛り合わせ』です。
1つ1つしっかり仕事がされていて目にも美しい逸品でした。
前菜の次はお造りの『地魚盛合せ』が来ました。
ラインナップは
- 鮪の中トロ
- 太刀魚
- 真鯛
- 金目鯛
だったと思います。
どれも美味しかったですが、太刀魚がお刺身で食べられると知らなかったので良い体験ができました。
頼んでないものが来たと思ったら、私が宿泊したあおいの間は特別室ということでこの日はウニと鮑の刺身が出されました。
ウニは地のもので濃厚、鮑もコリコリ触感でとても美味しかったです。
続いては椀物の『九条葱すり流し ホウボウ潮仕立て 忍び生姜』がやってきました。
上品ながらしっかりとした味付けで大変美味しくいただけました。
続いてやってきたのはみずの名物『カサゴ姿揚げ 薬膳甘酢餡かけ』です。
これ、名物と言うだけあってめちゃくちゃ美味しかったです。
骨っぽくて苦手だなぁと思った方もいるかもしれませんが、実は骨ごと全て食べることができます。
なので、食べ終わった後のお皿はきれいさっぱり何も残りません。
竹林庵みずのさんで提供されるお食事は健康志向にこだわりがあるとのことで、こちらのカサゴの姿揚げにかかっている餡も黒酢や朝鮮人参、ローヤルゼリーを使っているそうです。
全体を通してみても、それなりの量があるもののハイカロリーで攻めるといった感じのお料理はあまりない印象なのでご高齢のご夫婦や女子旅なんかにもおすすめだと思いました。
続いては、御凌ぎの『伊豆の黒米うどん そばつゆ シイタケ 蟹身』です。
うどん、と書いてあるのですが色も食感もどちらかと言えばお蕎麦に近いように感じました。
ほどよい弾力と黒米の風味で御凌ぎにぴったりといった感じでした。
蟹身はおそらくズワイだと思います。
御凌ぎ1つでもなかなか贅沢です。
続いてやってきたのは煮物の『ウナギの白煮 銀餡掛け 南瓜 青実 山葵』です。
ここへきてまさかウナギが来るとは思わなかったのですが、かば焼きと違ってあっさりとした餡に山葵を添えて提供されているのでスッと口に入ってしまう逸品でした。
続いては、チェックイン時に選ぶことができるチョイス料理の『鮑の踊り焼き』です。
チョイス料理は食材に関しては、鮑または静岡牛(調理法はステーキのみ)から選べました。
ちなみに、鮑は調理法として
- お刺身(お造りと同時に提供される)
- 踊り焼き
- バター焼き
の三種類の中から選ぶことができます。
あやめの間に宿泊する場合は鮑はお刺身で元々ついてくるので、個人的には踊り焼きかバター焼きを選択するのがおすすめだと思います。
また、バター焼きは調理済みのものが提供されるということです。
焼きあがった鮑は仲居さんが切り分けてくれます。
切り分けた鮑はポン酢ベースのタレまたはお塩でいただきました。
続いてやってきたのは、食事の『栄螺(サザエ)御飯』と止椀の『赤出汁 蕨 油揚げ』です。
ここまで、けっこうな量のお酒をいただいていたので、サザエの出汁がほのかに香るサザエ御飯と赤出汁が最高のシメになりました。
コースの最後に提供されたのは水菓子の『季節の果物とプリン』です。
旅館に泊まりに行くと、けっこう高級なお宿でも『これは市販だな』というデザートが出てくることがあるのですが、竹林庵みずのさんのプリンは正直絶品でした。
個人的に(というかもしかしたら常識かもしれませんが)、比較的高級な旅館の宿泊料の半分以上はお食事の料金だと思っているのですが、竹林庵みずのさんは良い意味で宿泊料に閉めるお食事料金のウエイトがかなり大きいように感じます。
このクオリティのお食事が提供されるのなら、他の露天風呂付客室旅館であれば宿泊料は30%~40%くらいは高くなると思います。
それくらい満足のいくお食事でした。